コロナ禍で通勤する頻度が減った昨年(2020年)でしたが、一番履く頻度が多かった革靴がREGAL(リーガル)のウイングチップ 01NR。
履く頻度が多かったため、厚みのあるレザーのダブルソールも、つま先は摩耗しミッドソールまであと僅かになってきました。
化粧仕上のヒールもトップリフトのゴム部分があと1㎜程度まで摩耗、積上げ部分にダメージが及ぶと修理代がアップするので、つま先修理と合わせてトップリフトの交換をしました。
シングルソールはウェルトに達する前が目安になりますが、ダブルソールの靴は厚みがあるため修理のタイミングに悩みがち。
色々な意見はあると思いますが、個人的にはミッドソールに届くころを修理の目安にしています。
ま先の修理(補修)はラバー仕上げ。いつも依頼をしている修理店のおすすめ「ブルコラン」で仕上げてもらいました。ブルコランとはVULKOLLAN(ブルコラン)はドイツ・バイエル社の超耐久ポリウレタン樹脂です。
・耐摩耗性:金属、プラスチック、ゴムに比べ平均10倍優れています。一般のウレタンと比べ5倍~10倍優れています
・摩擦係数:摩擦係数が大きく滑りにくい
・接着性:金属、繊維、皮などと非常に良く接着します耐摩耗性ウレタン樹脂 VULKOLLAN(ブルコラン) 製品カタログ 扶桑ゴム産業 ゴム通事業部 | イプロスものづくり
今まで、REGAL DRシリーズの革靴と、シェットランドフォックス バーミンガムは、どちらもブルコランでつま先補強をしていますが、摩耗はほとんどありません。そのため、ソールがダメになるまで、今後つま先の修理(補強)は必要ないと感じています。
ヒール(トップリフト)は、REGAL DRシリーズやシェットランドフォックス バーミンガムと同じく、滑り止め効果が高い全面ラバー製のトップリフトを選びました。
選んだのは純正のヒールと同じ厚み(7㎜)で、つま先のブルコランと同様に耐摩耗性の高いビブラムのエクスプローションリフト。
以前ヒールの減ったレイマーレインシリーズをエクスプローションリフトに替えましたが、立体的な模様は歩行時の衝撃を和らげて歩きやすく、柔らかめな粘りのある素材は耐摩耗性も高いことを実感しました。
つま先のブルコランと同様に、このトップリフトもソールがだめになるまで交換の必要はないと思います。
修理後のソールは、トップリフトが全ラバーに替わり、より歩きやすく実用的な靴になったと感じます。
レザーソールの革靴は、つま先の摩耗も含めソールの減りがラバーソールより早く、リペアの頻度が多くなる傾向があります。
しかし、最初の修理の際に耐久性の高い部材を選ぶことで、金銭面や修理に出す手間などの負担を減らすことができます。
ヒールの摩耗はレザーソールとラバーソールに大差はありませんが、お気に入りの一足を長く履くために、リペアの際にはお店選びと合わせ部材選びも気にしてみると良いと思います。