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SHETLANDFOX(シェットランドフォックス)インバネス モンクストラップ

5月になり暑い日が続いています。普段スーツの方も夏の間はジャケットにノータイのクールビズスタイルという方も多いのではないでしょうか?

クールビズやオフィスカジュアルで履いている、素材にアノネイ社のボカルーを使用したシェットランドフォックス インバネスのモンクストラップを紹介します。

インバネスは、レザーソールで天候を選びますがビジネスに使いやすく人気のあったシリーズ。足に沿った木型、アッパーはキメの細かい艶やかな柔らかいレザーです。

 

時間の流れに左右されない普遍的な価値を創造するSHETLANDFOX。 2009年のブランド再スタート時からほどなく、 「オーセンティックで飽きのこないデイリーユースに履ける靴」を見据えて作られたのが インバネスというシリーズです。

まず挙げられるのは、ある種「SHETLANDFOXらしさ」を潜めた限りなくベーシックなデザイン であること。ですが、この靴のディテールに注目してみると、SHETLANDFOXブランドならではの細やかなこだわりを見つけることができます。

爪先を短く厚めに設計し、トウスプリングを上げて(床面から靴の爪先部分の高さを出すこと)若々しさを表現、それにより靴に躍動感を持たせています。コバの出し方で靴の印象は変わりますが、インバネスはコバの幅を狭くすることで無骨さを和らげました。 あえてシャープさを削ぎ落とした、丸みを帯びふっくらとしたシルエットは、緩やかな曲線を描き柔和な印象を与えます。ロングノーズが人気を博した頃、逆に異彩を放っていた存在です。

アッパーの素材にはアノネイ社のボカルーを採用。グッドイヤーウエルト式製法に適したしっかりとしたハリとコシのあるフルグレインカーフで、特にブラックは深い黒味が特徴です。

 

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クラシックな印象が強いシングルモンクですが、カカトはしっかりホールドしながらつま先に負担を感じづらいインバネスシリーズ。甲の押さえがあまり効かないないモンクストラップでも踵が抜ける感じを感じません。

ただし、インバネスシリーズの靴幅は後継のドレイトンシリーズと比べるとややタイトめであり、初めのうちは小指の付け根に若干の負担を感じました。

 

SHETLANDFOXに欠かせない要素であるフィッティングは、木型の内踏まずの部分を上の方から削り落とし、外踏まず部分も大きくえぐることでかかとのおさまりが良くなり、足が外側へ流れるのを防ぐ工夫が凝らされています。ふっくらとした見た目に相反して、足を入れるとアッパーに余計な隙間をつくらず、自然に足に寄り添います。

 

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明るめのブラウンカラーは重くなりがちな足元のアクセントに最適。またクリームも浸透していくので革本来の経年変化を楽しむことができます。クリームは少し赤味のあるM.モゥブレイのコニャックを使っています。

ブラウンの革靴を美しく保つためには、補色効果を活用して色落ちや傷を目立たせず、革の風合いと自然な艶を引き出したいと考えています。そのため、靴の色と同じか少し明るい色のクリームを選んでいます。

この靴の革はむら感のない美しい色ですので、近い色のクリームを使って仕上げると靴の色の変化が少ないと感じます。逆に薄いクリームを使うと色褪せた印象になることもありますので注意をしています。

 

 

2020年に復刻した日比谷OKUROJI店リミテッドはダイナイトソールですが、オリジナルのインバネスシリ-ズはレザーソールです。オリジナルのトップリフトは摩耗したタイミングで日常に使いやすいラバーのコンチネンタル製のトップリフトに変更しています。

 

 

インバネスシリーズは、マスターリーガルや01DRシリーズと同じく岩手工場で生産されています。

 

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ショートノーズのラウンドトウは、スラックスとのバランスが良く、スーツスタイルはもちろん、ジャケットスタイルなどのカジュアルなスタイルにも違和感なく履くことができる一足です。

 

 

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