靴好きの方は革靴を買うことに良い質感の革を求める面があると思います。アッパーは〇〇タンナーの〇〇カーフだから履いて(買って)みたい。
リーガルのDRCDシリーズはアノネイ社のベガノカーフで透明感のあるアニリン仕上げ。動画やブログで紹介されていて興味をもったなど。
実際そのように思って購入したREGALの二足が01DRCDと01NRDD。01DRのベガノカーフと矢筈仕上げに魅力を感じ、01NRは山陽と栃木レザーのコラボに魅力を感じました。
でも靴は歩きやすいことも大事な要素。二足ともにREGALのこだわりが詰まった靴ですが歩き心地には違いを感じています。
大きく違いを感じたのはソールの形状とトゥスプリング高さの違い。自分の足だけに当てはまる歩き心地の条件かもしれませんが比較をしてみました。
まずは側面から見た比較。トゥスプリングが大きく(高く)さらにソールが平らなのが01NR。
トゥスプリングが少なく(低い)さらにソールが丸みを帯びているのが01DR。
ソールの形状を比較すると01NRはダブルソールのため厚みがありますが、接地面は一般的な平らな仕上げとなっています。
丸みのある立体的なソールは01DR。矢筈仕上げのコバも含めこちらの方が高級感があるように思うのは私だけでしょうか。
正面からトゥスプリングの高さの違いを比較すると01NRはけっこう反り返っていますが、つま先の摩耗は穏やか。トップリフトはそろそろ交換時期になるほどは履いています。
01DRのトゥスプリングは控えめなため、こちらの方がドレッシーな見た目に感じます。但しつま先の削れは早くトップリフトはまだ未交換ですがが、つま先はゴム当て補強済です。
平らなソールの01NRは全体が均一に接地(摩耗)しています。
01DRは丸みがあるソールのため、自分の歩き癖ではソール外側は地面と接地していない状況です。
この二足を比べると自分の歩き方で歩きやすいのは01NR。ではどうして01NRの方が歩きやすいと感じるのか考えてみました。
01NRのソールは均一に地面に接地していることから、靴に体重が均一に掛かるバランスが良い靴ではと思います。
地面に接地する面が広い靴は、身体がブレずに安定して歩くことが出来ているのでは。逆に接地する面は少ない靴は、接地した際に不安定なためバランスを取る必要があり無意識に踏ん張るため、身体に負担が掛かっているのかもしれません。
新品に靴の場合は机や床など平らな場所に置いてみて手で靴を揺すってみれば、どの程度ソールが接地しているか判ります。特にヒールと床の隙間が大きな靴は、がたつきがあることが多いと思います。
トゥスプリングの高さの違い。これもつま先と地面との隙間がある程度あった方が歩きやすいと感じます。
歩く動作は最初に踵が着地し最後につま先が地面から離れますが、つま先にそり返りがあることで体重移動がスムースになるのではないでしょうか。
例えばスニーカーなどは、つま先が上に向かって反りかえるデザインになっています。これも体重移動をスムースに行う為のデザインのようです。
ただしヒールが低いスニーカーはトゥスプリングが多い(高い)傾向ですが、ヒールが独立して厚み(高さ)のある革靴はトゥプリングが少なく(低く)なるようです。
また残念ながら年齢を重ねるごとに筋力が落ち足が上がりにくくなることもあり、革靴でも適度なトゥスプリングがあった方が歩きやすいようです。
今まで靴選びは主に足を入れたサイズ感(フィッティング)を重視していましたが、これからはソールの形状なども考慮しながら選んでみようと思います。