落雷もあった豪雨の日に、ショーンハイトのチャッカブーツ(革靴)を履いていました。靴の中には雨が染み込むことはありませんでしたが、表面は完全に濡れてしまいました。
その後、靴が乾いた後に、主にアッパー(甲革)のお手入れを行いました。アッパーの革が乾いた後、ブラッシングをすると意外にも綺麗になりましたが、ダークブラウンのアッパーはツヤがなくなり、コバも少し削れて白っぽくなっていました。
まずは手始めに靴全体を水拭きしました。拭いたタオルには汚れは付かず、ブラッシングのみで汚れは落ちたようですが、ツヤが戻らず、革も少し乾いた感じがありました。そのため、クリームを使って補湿と補油を目的にケアを行いました。
足元が軽く見える茶色の靴をクールビズにおすすめしていますが、ブラウンやライトブラウンの茶色の靴は色落ちや傷が目立ってしまうという難点があります。
ダークブラウンはまだマシですが、明るい茶色ほど白っぽく退色してしまいます。
電車の座席に座っている時やエスカレーターに乗っている時に、つま先やかかとの内側にスレや色落ち、白い線キズが目立つ茶色の靴をよく見かけます。
特にライトブラウンの靴は雨の日につま先が染みている方もよく見かけますが、クリームで磨くと雨が染み込みにくくなります。
コバやウェルトにも塗りやすいペネトレイトブラシを使い、ダークブラウンのクリームを塗っていきます。
豚毛のブラシを使用してクリームを馴染ませるため、ブラッシングを行います。ブラッシングのみでも、アッパー(甲革)は曇った印象からツヤのある状態に変化します。
最後に乾拭きを行います。画像では違いがわかりづらいかもしれませんが、余分なクリームが取れてツヤが増します。
仕上げには色の剥げたコバにコバインキを塗っていきます。
色の剥げたコバも、元通りにきれいに仕上がりました。全体の作業時間は、水拭きからクリームの塗布、ブラッシング、そして乾拭きまで約10分ほどでした。
コバインキの塗布から乾燥まで約10分ほどかかりましたが、合わせて約20分の作業で色褪せたアッパー(甲革)も補色され、ツヤのある革靴に仕上げることができました。
普段の使用後は、ブラッシングや水拭き、乾拭きだけで充分に綺麗さを保つことができますが、雨の後はクリームを使用したお手入れ(靴磨き)をおすすめします。
コバが綺麗になると靴の見栄えが変わります。