赤味のあるミディアムブラウン(ローズウッドカーフ)に魅力を感じたBARKER(バーカー)の革靴。
大まかに茶系を分類すると、ダークブラウン、ミディアムブラウン、ライトブラウンの3つが挙げられますが、ミディアムブラウンの革靴は、お手入れ次第で様々な表情を見せる、自分だけの一足に変化させることができる魅力的な色と思います。
しかし、茶系の革靴のお手入れ(靴磨き)には、さまざまな色のクリームが選択できます。最適な色を探求しながら、試行錯誤を繰り返した結果をまとめてみました。
まず最初に選んだのは、靴本来の色よりも濃い「マホガニー」、赤味を強調したいと思い選んだ靴クリームです。
次に選んだのは、靴の色と同じくらいの濃さの「ミディアムブラウン」の靴クリームです。この時期は、ダークブラウンの靴にも「ミディアムブラウン」のクリームを使って手入れをしていました。
使いはじめてしばらくの間、乾拭きをすると「ミディアムブラウン」よりも明らかに濃い色のクリームが布に付着し、以前の濃い色のクリームを取り除いているように感じました。
クリームはほぼ靴と同じ濃さでしたが、水分や油分が革に浸透するため、やはり本来の革の色よりも濃い色合いに仕上がります。履きシワが白くなることや、わずかな色落ちは解消できませんでした。
同じ「ミディアムブラウン」のクリームで手入れしていた二足。
ライトブラウンの靴を購入したタイミングで、「ライトブラウン」の靴クリームで手入れすることにしました。靴の色は黄色みを帯びたオレンジ色のようなブラウンに変化し、本来の赤味は感じられなくなりました。
白くなる履きシワも気にならなくなり、ライトグレーのスラックスに良く合う色味になりました。
靴よりも明るい色のクリームでも、補色は十分に可能で、乾拭きやブラッシングをしても色が落ちず、取り扱いが容易なクリームでした。
そして、靴が本来持っているわずかな赤みのあるブラウンに戻したいと思い、現在は「レッドタン」のクリームを使用しています。
日のあたる場所で見ると、わずかな赤みが戻っていることがよく分かると思います。
茶色のクリームの選び方は奥深く難しいと感じますが、靴本来の色よりも少し薄い色のクリームでも十分に補色ができると感じます。もし同じ色のクリームが見つからない場合は、靴よりも少し薄い色のクリームを使用して手入れすることをおすすめします。