靴磨きに使うクリーナーは「ステインリムーバー」を主に使っていましたが、以前より興味のあった「レザリアンローション」を購入し使用してみたところ、とても良い製品と感じました。
実際に使ってみて感じたレザリアンローションの良い点は3つ、①油性の汚れ(ワックス)もよく落ちる、②使用後に革が堅くならない、③値段が安い
レザリアンローションの残念な点は、サフィールのレノマットリムーバーほどではないですが溶剤の匂いがする、上記の点をステインリムーバーと比較しながら紹介をします。
レザリアンローションとは、コロンブスから発売されている革製品用のクリーナーです。メーカーのサイトに掲載されている、商品の主な特徴は以下となっています。
●中性タイプなので皮革にマイルドに作用します。
●カビ止め剤がカビの発生を抑えます。
●なめし用柔軟剤とミンクファットが皮革の柔軟性を保ちます。
今まで使っていたステインリムーバーの特徴は以下となっています。
皮革表面についた汚れや古いクリームやワックス、汗(塩分)をすっきり落とし、通気性を良くします。軟水をベースに作られた水性のソフトな洗浄剤ですので皮革に優しくソフトな仕上がりになります。また靴やブーツのラバーソール部分の汚れ落としとして使用できます。
水性のステインリムーバーに対しレザリアンローションは油性のクリーナー。両製品とも汚れ落としに特化した製品ですが、成分は水と油と全然違います。
しばらくクリーナーを使っていない「ショーンハイト」ダークブラウンの靴に、レザリアンローションを布につけて拭き取るように古い靴クリームを落としてみました。
布に付いた古いクリームは片足分で10回程拭き取ったあとですが、1回目より2回目、3回目と回数が増えるほど布に付く色が濃くなり、古いクリームが良く落ちているのが判ると思います。
レザリアンローションで拭き取った左側(右足)の靴は白っぽくツヤがなくなり、拭き取り前の右側(左足)の靴と比べると違いが良く判ります。つま先のワックス(薄塗りですが)もきれいに落とすことが出来ました。
両方ともレザリアンローションで古いクリームを拭き取り、乾拭きをしたところ。少しツヤが戻っていますが、今まで使っていたステインリムーバーよりも古いクリームを落とす効果が高いと感じました。
ステインリムーバーを使ったあとは少し革が乾燥気味となり、デリケートクリームを塗布していました。レザリアンローションを使い乾拭きした革は、しっとりとした肌触りと柔らかさがあり、油性クリーナーならではの保革効果も感じられます。
右足側のタンに少し土汚れがついた白のスタンスミスも、レザリアンローションを使い全体を拭いてみました。
軽く1回拭いただけでタンの土汚れも簡単に落ち、少し堅くなっていた白いレザーも柔らかくなる効果を感じることが出来ました。ステインリムーバーでは少し感じる乾燥したあとのベタベタ感も、レザリアンローションは少ないです。
サフィールのクリーニングローションなど汚れ落としとつや出し(保革)が出来るレザーローションと比べると、レザリアンローションは汚れ落とし(クリーナー)専用の商品と感じます。
ただしステインリムーバーと比べるとクリーナー効果が高く、なおかつ保革効果もある万能タイプのクリーナーと感じました。
万能クリーナーながら税込550円(100ml)は、ステインリムーバーの税込660円(60ml)よりさらにお手頃な価格。
個人的には靴磨きの度にクリーナーを使うことはありませんが、効果のある商品を安価に手に出来るのはうれしいです。
ただし残念なことは溶剤の匂いがすること。ステインリムーバーはほぼ無臭ですが、レザリアンローションはいわゆる石油系の匂いが鼻につき、締め切った部屋での使用は厳しいと感じます。
ステインリムーバーを使い切ったタイミングで購入したレザリアンローションは想像以上に使いかっての良く、溶剤の匂いがダメな方でなければオススメのクリーナーです。