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靴磨き、服、自転車など、自分が楽しむことを共有し、読者も一緒に楽しめるブログを目指しています。

雨に負けない!クロムエクセルレザーとリッジウェイソールのプレーントウ

今年は梅雨が長く、雨の日が続いています。オフの日に履く革靴も、雨を気にせずに履ける便利な靴が使いやすいと感じています。

以前ご紹介したのは、スエードのアッパーに滑りにくいビブラムソールを組み合わせたREGAL(リーガル)デザートブーツでした。同様に、天候を気にせずに履けるもう一つの選択肢が、クロムエクセルレザーにリッジウェイソールを組み合わせたREGALのプレーントウシューズです。

雨の中を歩いても、オイリーなクロムエクセルレザーは雨粒を弾いてくれます。革に水が染み込むことなく、歩くたびに表面の水滴が飛び散る様子はまるで撥水加工が施されているかのようです。

 

genuinestyle.hatenablog.com

 

 

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 100年にわたり未だに“手作業で革を鞣す”このホーウィン社が定めるクロムエクセルレザー。拘りは加工の前より徹底しております。

革に関しましては、全てステアハイド(生後3?6ヶ月以内に去勢された生後2年以上の牡牛の革で、牛革の中で一番の強度を誇り、ライダースなどに使用されます。)を集め、タンナー(職人)が一枚一枚の原皮を確認した後におよそ“2.5?厚以上の原皮”のみを選別します。

クロムエクセルレザー(Chromexcel)は、実はほぼ100年前に開発された手法で、選別によって選び抜かれた原皮を“コンビなめし”という方法でなめし、牛脂、蜜蝋、植物性脂,魚脂などの計4種類以上の油脂をブレンドした、特性オイルを塗りこみ皮革に浸透させた牛革の、Horween社独自の製品名になります。

通常の皮革は、作業効率等をメインにし加工を行うので一般的には“石油”等の浸透率の良い素材を使用し、革に科学的視点から油を染み込ませる手法を使いますが、ホーウィン社の革は通常の何倍もかけ、人為的にではなく“皮のペース”でじっくりと油脂を漬け込み、染み込ませる事によって、革はベルトに使われる程厚いにも関わらず、油分が多くその質感や重厚感が他の革とは比べられない独自の雰囲気が注目され続けています。

引用元:SWL

 

ストームウェルトのコバの仕上げは、これまでに靴の内部に雨が染み込んだ経験はありません。雨に強い特性を発揮しています。

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通常ならばウェルトは一枚の平面の革である。しかしストームウェルトの場合、ウェルトをアッパーに掬い縫いする際にウェルトの中央に山型のひだを作り、その加工をしたウェルトをラストの縁に縫い付けることでウェルトとアッパーの隙間から水や砂が浸入してくるのを防ぐようにした仕様である。
ストームウェルトにすることでぬかるみや砂の多い場所でも快適に歩き続けることが出来るのである。

引用元:大塚製靴公式オンラインショップ

 

リッジウェイソールは雨に濡れた路面でも滑りにくく、優れたグリップ力を持っています。踵がほとんど滑ることなく、安心して雨の中を歩くことができます。

ただし、溝が細かいため、特に踵部分に小石が挟まることが難点です。しかし、ダイナイトソールと比較してクッション性があり、柔らかい足当たりがお気に入りです。

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リッジウェイソール」の特徴は、細かいフィン状のトレッドパターン(形状)です。まるで波型のようなフィンの形状は、歩行時の支点や作用点を考慮しつつ、面で足を支えるようにつくられているので、ダイナイトソールと比べてグリップ力が高く、悪路での歩行をサポートしてくれます。

さらに、ソール自体の厚みがあるので、クッション性が高く、ボリューム感も出ています。そのため、ドレスシューズ傾向にシフトしたダイナイトソールに対して、リッジウェイソールはワークブーツのようなカジュアルシューズ傾向にシフトしたラバーソールということになります。
一方で、カジュアル傾向と言っても、基本的に英国発祥のラバーソールのため、上品に仕上げられるのも魅力の一つ。トレッドパターンがアウトステッチの内側に収まるようになっているので、凸凹部分がエッジに出ずに、コバまわりをすっきりみせてくれます。

引用元:革靴倶楽部アイレット

 

油分が豊富で水を弾く「クロムエクセルレザー」と水の浸入を防ぐ「ストームウェルト」のソールは高いグリップ力を持つ「リッジウェイソール」。これらの組み合わせは、梅雨時だけでなく季節を問わずに使用でき、おすすめです。

靴のケアには乳化性クリームではなく、デリケートクリームとビーズエイジングオイルを使用しています。

通常はブラッシングで埃を落とすだけですが、革が乾燥していると感じた場合は、わずかに湿らせたタオルで拭き取り、デリケートクリームで保湿と油分補給を行います。油分が不足していると感じた場合は、ビーズエイジングオイルを塗布し、約1日かけて浸透させた後に乾拭きとブラッシングで仕上げています。

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スエードと同じく、手入れに気を使わずに済む使いやすいクロムエクセルレザーの靴。柔らかい革のため、細かい傷がつきやすいですが、お手入れは気負わずにブラッシングを主に行い、これからも大切に履きこなしていきたいと思います。

 

 

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