透明感のある美しい艶が特徴のアノネイ社のベガノカーフを使用し、矢筈(やはず)仕上げのコバと絞られたレザーソールが魅力的なREGAL(リーガル)01DR。
オプションで選べる「アノネイカーフ」で注文した一足が、ショーンハイトのSH405ダブルモンクストラップ。
ショーンハイトのパターンオーダーは基本料金が30,000円で、アノネイカーフのオプションは5,500円で、合計額は35,500円(税別)となります。同様にアノネイカーフのアッパーとレザーソールのREGAL(リーガル)01DRと同じ価格帯の両ブランドの靴を比較してみました。
左:REGAL 01DRCD (サイズ26.0) 右:ショーンハイト SH405ー7(サイズ26.5)
ショーンハイトSH405は、リーガル01DRと比べてハーフサイズ大きくすることで、同じサイズ感を得ることができました。
足の入る長さは同じですが、リーガル01DRの捨て寸はやや長く、靴の全長も長くなっています。
リーガル01DRはロングノーズ気味のデザインですが、足に合う木型の靴でありながら、履いている際に靴を意識せずに済むデザインです。
同じ木型の外羽根プレーントゥ04MRは履き始めにかかとがややゆるい感じがしますが、内羽根ストレートチップの01DRは履き始めからかかとがフィットし、履き心地が良いと感じます。
ショーンハイトSH405は、標準のキャップ長だと縫い目よりもつま先側にシワが入るため、キャップを5ミリ短くオーダーしました。このオーダーには追加料金はかかりませんので、希望に合わせたカスタマイズが可能です。
アッパー(甲革)は同じアノネイ社のカーフを使用していますが、リーガル01DRのベガノカーフはじんわりと品のある光り方が特徴です。
ショーンハイトは新しいため、光沢感が強く感じられ、詳細な仕上げ処理についての情報はありませんが、仕上げが施されているボカルーと思われます。
両者とも細かな肌理を持つ柔らかい革ですが、01DRのベガノに比べてショーンハイトのアッパーは水染みが目立ちにくいです。
ショーンハイトのライニングはアッパーの色と調和させるため、ブラックを指定しました。このオプションもアップチャージなしでオーダーが可能です。
一方、リーガル01DRのライニングは自然な生成りのレザーとなります。
両方の靴とも2Eのワイズで、個人的に足形に合っていて履きやすい木型です。リーガル01DRは土踏まず付近が絞られており、細い靴に見えますが、実際に履いてみると同じ靴幅と感じます。
リーガル01DRのつま先は靴修理店でラバー補強を施しています。歩き方の癖によるものかもしれませんが、ロングノーズ気味のつま先は摩耗が激しく、ゴムやスチールの補強が必要です。
ショーンハイトの靴では、つま先のラバー補強がオプションでオーダーできる点も魅力的です。
リーガル01DRのヒールはトップリフトが全面ゴムであり、滑りにくく実用的だと感じます。(ショーンハイトもゴム製のブロックヒールを選択可能です)
リーガル01DRは多くの靴店で取り扱われており、試し履きでサイズ感を確認することができます。また、オンラインショップでは3万円前半で購入することができる点が魅力です。
ショーンハイトの場合は、柏の本社や浅草のオーダーサロン、または全国の百貨店のオーダー会でしか試し履きをすることができません。
しかし、パターンオーダーによってデザイン(木型)、アッパー(甲革)、ソールの素材を選ぶ楽しみがあり、自分の好みに合わせた一足を作ることができます。また、3万円前半から購入することも可能です。
工場直販サイトでは、レディーメイドのラバーソールが1万円後半から、レザーソールでも2万円前半で購入することができるため、まずはレディーメイドの靴でサイズ感を確認し、その後でオーダーすることもおすすめです。
「ショーンハイト」の工場直販サイトです