終日雨の日にチャッカブーツを履いたところ、白い模様と革の表面に凸凹が出来ていました。
いわゆる「塩吹き」と「銀浮き」と呼ばれる症状ですが、塩吹きは水拭きできれいになりましたが、銀浮きの凸凹が消えません。
色々検索した結果、革靴の銀浮きの凸凹はサドルソープで洗うと直るようです。
雨に濡れたあと、凸凹が出来たのは初めてですが、塩吹きは今までも発生しており、汚れもだいぶ溜まっているとはず。
リフレッシュも兼ね、実際にサドルソープを使いチャッカブーツを洗ってみました。
初めて革靴を水を使い洗うので、サドルソープの使用方法や、奥野さんのYouTube動画を参考に、凸凹がある靴の外側のみを洗いました。
雨に濡れ「銀浮き」したつま先。レノマットリムーバーで表面の汚れは落とした後になります。
小指側の靴側面は、波打ち後のように広範囲に凸凹しています。
実際に使うのは初めてのサドルソープについて、販売元R&Dのサイトで調べてみました。
●スムースレザー(一般的な表革)製品を全体的に洗うための皮革専用石けんです。
●雨でシミになった靴や塩フキ靴をきれいにすることができます。
●長年はいた靴の皮革内部に滞留した足からでた汗(塩分)をきれいに落とし清潔性を向上させます。
●シュートリー(シューキーパー)を使用することで靴のシワを伸ばし、型崩れを直すことが可能です。
近々スエードの靴も洗いたいと思っているので、スエードシャンプーにも使えるクリーニングブラシも一緒に購入しました。
サドルソープで洗う前に、レノマットリムーバーで汚れを落としていたのですが、茶色い汚れが大量に流れ出ました・・・(奥野さんの動画を参照下さい)
革靴の汚れ落としはリムーバーの使用だけなく、たまには水洗いも必要なのかもしれません。
洗い終わりペーパータオルで水分を拭き取ると、つま先の凸凹は綺麗に消えていました。
広範囲で凸凹した側面は一度では跡が消えず、もう一度サドルソープで洗ったところ、こちらもキレイに跡が消えました。
よく革靴の丸洗で紹介されているように、靴の内側まで全部をあらうのではなく、靴の外側のみ洗ったため、キーパーを入れ一晩で完全に乾きました。
あとは何時もの手入れと同様に、デリケートクリームで保湿、コロニルの「ウォーターストップ」をスプレー後、乳化性クリームで補色して仕上げを行います。
今回はサドルソープで水洗いをしたためか、デリケートクリームを塗ったあとも、何時もより革が乾燥気味。
乳化性クリームで補色の前に、以前レイマーダブルモンクのプレメンテにも使った「アニリンカーフクリーム」で油分補給を行いました。
アニリンカーフクリームとは
●ソフトで繊細なスムースレザー(表革)などの革靴用保革クリームです。
●アニリンカーフ仕上げの靴、パンプス、ブーツに適しています。
●皮革の表面に透明感のあるツヤとベール(膜)をつくり表面を安定させます。
●皮革に潤いと柔軟性を与え、乾燥、ひび割れから靴を守ります。
●無色ですのでどんな色の靴、パンプスにもご使用いただけます。
RAYMARダブルモンクストラップのプレメンテにも使っています
仕上げにダークブラウンの乳化性クリームで補色後、今までよりも透明感のある艶に仕上がりました。
サドルソープで洗ったことにより、今まで落ちなかった汚れが落ち、革が新品の時に近い状態に戻ったのかもしれません。
思っていたより、とても簡単だったサドルソープを使った水洗い。
これからは雨用の革靴だけでなく、晴れ用の革靴も履く頻度にもよりますが、年に一度ぐらい洗ってみようと思います。